仮面ライダーキバ

47話48話。
嶋さんが何事もなかったように復活して、太牙が落ちぶれて真夜を刺して、名護さんも目が見えなくなって、渡がキングになった47話。
そして嶋さん以外の負のファクターを全部ひっくり返した最終話。
過去と同じ場所でキングを親子フィニッシュに続き兄弟フィニッシュでシメるとか分かってるなあ。
ラストシーンは自分の好きなバック・トゥ・ザ・フューチャーを思い出しました。
まあ、ラストの巻きはライダーにはよくあることと慣れましたが、それにしたって最終話直前でぶっこんで無理矢理回収するのはさすがのクオリティ。

感想。
音也の印象の悪さから、道中はブレイドに勝るとも劣らぬ見たくなさを誇った序盤。
ただブレイドと違って徐々に話が面白くなっていったため、気がつくと続きが気になってしょうがなくなり、音也に関して素直にカッコいいと思えるのは作りの巧さなのかな。
過去と現在がつながる時、みたいな話も生きてきたしね。

井上敏樹脚本ということでファイズをイメージして見ていたのですが、思ったより柔らかいラストだったなあと強く思いました。
深央を始め、縁のある人が亡くなったのは決して少なくはないけれど、嶋さん生きてました、真夜は殺してませんでした、名護さんに奇跡が起こりました、恵とくっつきました、とそこまでやらなければならなかったのかと。
テーマが割と重く、ちょっと含みのある終わり方をするかと思っていたので、ある意味意外なオチだったなあ、と。

良くも悪くも井上節炸裂な作品でしたが、見終わってみれば話のまとまりがファイズよりよくなっているなと感じたこともあり面白かった思います。
後、エンペラーフォームのデザインとザンバットソードのギミックが秀逸でしたね。