M-1グランプリ

今回でラストということですね。まあ、10年なんでいい区切りなんじゃないかと思いますけど。

カナリア。フリップ芸しか知らないカナリアですが、歌ネタは意外でした。なんか歌の巧さといい、そこそこイケメンなことといい麒麟みたいな感じがしましたな。
ツッコミの方が釣られて歌ってしまうのは面白かったですが、もうちょっと捻りがあると良かったかも。

ジャルジャル。この辺はネタより名前が先行している感じがするのでどうかなーと思ったんですがなかなかどうして。最初はイメージどおりのありがちなユルい感じで行くのかと思ったら、やろうとしたネタを全部省略言葉で再現する力技。前半とのギャップもあり、かなり笑えました。

スリムクラブ。やたらウケてたけど個人的には正直笑えんかった。こういうシュール系は最初でつまづくとノれなくて終了なんだよねー。
で、審査員の松ちゃんの「時間が惜しくないんですかね〜」のコメントにはいい意味で納得。芸風とはいえ、M-1の決勝でこういうことやれちゃうのは凄いのかも。

銀シャリオンバトオフエアの人達ぐらいの認識でしかなかった。ツッコミの方の言葉のセンスがそこそこよかった気がするが、歌ネタがカナリアと被ったし、なにより終わった後印象に残らないなあというのが概ねの感想。
コテコテな感じがイメージ良くないのかも、とネタの関係のない批判もしてみる。

ナイツ。好きな人は大好きなナイツ。正直おとなしめで勝てる器ではないかなと思ってたんですが、フタを開けてみればいつものボケにプラスアルファでもう一回同じネタをボケるのはやるな!っと思いました。
しかし思ったより点数は伸びなかったなあ…。

笑い飯。この面子では大本命。一本目に鳥人に次ぐ獣人系を持ってきたあたり本気具合を感じます。さすがに鳥人程のインパクトはありませんが、それでもさすがの貫禄でした。

ハライチ。いつものハライチ。ボケの方がどれだけ世界を広げられるかというのが一番楽しみで、そういう芸風なのにそれを「漫才だから掛け合いしろよ」とか言うのはどうよ。

ピース。意外に人気の高かったピース。全然存在知らんかったわ。言葉をイメージどおりに発声するっていうのは面白かったけど、「吸う」でゴリ押ししてきたのが残念。テクニカルなネタを力押しするというアンバランスな印象がありました。

パンクブーブー(敗者復活)。前回の優勝者が敗復とか前回と一緒じゃねえか。まあ、面白いからいいんだけど。ネタ自体は敗者復活戦でやってた時のやつなんで全部見られて良かったなあ。


終戦に残ったのは笑い飯パンクブーブースリムクラブ。一番最後以外はまあ思ったとおりだった。
終戦。相変わらずなスリムクラブと、相変わらずな笑い飯、相変わらずなパンクブーブーのユルい対決になりましたな。
スリムクラブの雰囲気がようやくわかってきたんで笑えては来たんですが、さすがに後2組のデキをみてしまっても、君らが勝ってはいけないだろうとただただ思いました。

短い上に1つ前と同じタイプのネタをやってしまったパンクブーブーは論外となり、笑い飯スリムクラブの二択になってしまったラスト。結局笑い飯が優勝という一番無難な結果に。

決勝常連の笑い飯が最後のM-1で優勝。本命とはいえ妥当な結果とはいえ、なんとも評しがたいオチでした。
色々な意味で「笑い飯」ってことで。