逆転検事

というわけでようやくクリアしました。満足。逆転裁判の答えをここに見た気がします。
これでもか、といわんばかりのキャラやシリーズネタ満載、ロジックモードや台詞回しなどなどただ単に主人公を変えただけではないオリジナリティ、4で肩透かしを食らったものを取り戻せといわんばかりのストーリーの濃さ。どれをとっても隙がなかったな。

ネタバレありなので伏せで。キーワードが多少出ているが、たぶん問題ない。

第一話「逆転の来訪者」
チュートリアルシナリオにしては最初から謎ありき、伏線はりまくりの濃い内容でした。
プレイヤーが犯人が分かっているのはお約束だけど、他の謎とからめずに単品で流してもよかったのでは?

須々木マコ再登場おめ。やっぱり不幸な星の元に生まれたのね…。
そしてアウチもでたけど、名前すら覚えられてない。さすが。

謎解き自体は簡単だったはずなのに、久々のせいか要領が掴めず中盤結構ゲージ減らされちゃいました。

「僕と握手だ!」←その格好といい、いつの時代の人間だ。そして相方は「仲間と信じ」ですね。


第二話「逆転エアライン」
冥登場。出ないわけ無いとは思ったが嬉しい限り。ウザイも空港にいたなあ。

CAの2人。見るからにデキる女だけどセンスのおかしい木之路いちると、天然系おっぱいの白音若菜。(その着こなしはアリなんだ)前者が怪しいと見せかけて、やっぱり後者の方が裏のあるキャラでしたね。もうちょっと豹変すると面白かったんだけど。

とりあえずジンク・ホワイトがスローで落下するシーンがすげえ笑えた。カワイソス。


第三話「さらわれる逆転」
「さらわれた」ではないのは狂 言誘 拐だったからなんだな、と終わってから納得。

あのセンスの悪いカバン使ってるー!!

新ヒロイン、一条美雲登場。御剣はクールなのでこれぐらい賑やかしいキャラがいいかもね。
ハラバイ、茜、オバチャン登場。あかねちんは4でやさぐれキャラだったから「蘇る」の新鮮な感じを思い出した。チョイ役だったのが残念です。
なんかステージでガリューとかマックスの演目があったらしいね。見てないけど。どんだけネタちりばめてんだよ。

ロウも登場、やっぱり変なキャラだった。カッコイイ…のか?「アマいな!」

謎解きはタイホくん祭りでなかなかに混乱しました。着ぐるみに入っていたのはだれだっけ?みたいになった。まあワルホくんの右手がネックになるような気がしたんだけど、やっぱりねという感じ。

なんか光が見つかった辺りから急展開になった気がするな。秘書と織子の親子の話とか、3人の誰がどれに入っていて、どこにいて御剣を襲ったのかとか。結構置いてけぼりでしたな。

それにしても証拠隠滅とか金持ちにはロクなやつがいないなあ。金といえば「カリヨーゼ」と「うらみちゃん」も。とことんしゃぶるねえ。


第四話「過ぎ去りし逆転」
最終話にむけての過去編キターって感じですかね。

10才のミクモ、13才のメイに対しておっさん(馬堂刑事)、お父さん(狩魔豪)の対比がなんともいえん。いろいろな意味でズルいな。
馬堂刑事といえば「アメじゃねーか!!」って素でツッコんでしまったわ。

ミクモに萌えるかと思いきや、まさかのメイがヒロインだったとは…。プライドの高さが子供ならでは強がりに変換されていて、それはもうヤバい。自販機の食べ物ぐらい自分で買えばいいのに。かわいいのう。

ミクモといえばイトノコとのどら焼きの一件がいい話じゃのう。

真面目過ぎる御剣に大して軽いノリな葛氷見子。とにかくなんでも笑うから別の意味でオカしいのではと思っていたが、案外あの世界のなかではまともな感覚を持っているからかもしれないな、とも。

弁護士との対決っちゅーことで、法廷バトルが見られるかと思いきや、残念。
それにしてもまさか裁判長に尋問?することになるとは面白い。


第五話「燃え上がる逆転」
タイトル的に最後っぽくなかったのでまだ後の話があるのかと思っちゃったけど、やっていくにつれてまとまりそうで安心した。さすがに長かったけど。

キャラはトノサマンから始まって、やっぱりヤハリ。そしてなんでヒメサマンがオバチャンなのか、そんなに女キャラ少ないわけでも無かろうに。オオサワギは華麗にスルー。仮面マスク2世に加え、ミサイル(なぜか柴犬なのに警察犬)までだすとか、もうなにこれ(嬉しい悲鳴)

密輸組織と大使館、小規模ながら2カ国を行き来する人とモノ(証拠品)この箱庭感がすばらしかった。
そしてまた証拠品が空を飛ぶとか、好きだねえ。

黒幕について。明るいやつほどアヤしい(俺理論)でダミアン大使の方だと思ったけど老いぼれのほうだったか。いや、全然老いてなかったんですけどね、これが。

さすがに最終話だけあって入れ替えとかトリックとか難しかったですね。どっちのダイカイ像だっけ?みたいに混乱しました。

しかし、なんといっても「シーナ=葛氷見子」には驚愕。そんなネタを仕込んでくるとは「ラミロア=母親」(黒歴史)とかよりよっぽど衝撃的でした。

ヤタガラスが複数犯だったのもやられましたな。3本足だしね。確かに弁護士、検事、刑事といれば犯罪(&もみ消し)なんてでできないことは無さそうだな。
馬堂刑事も定年とともに逮捕ですか…イトノコとのシーンはちょっと切なくなりましたな。

さあ、ボスだ。
いやな予感はしたが、やはり大使様だけに治外法権バリヤー有かよ。存在感といい粘り強さといい、「蘇る」のガント局長を彷彿とさせるね。
とにかく一筋縄では行かないとは思っていたが、とにかく尋問の回数の多いこと。そしてたびたび訪れるピンチと救う仲間たち。ロウはバリヤー解除とか、おいしいところを持っていったなあ。

まさかのトノサマンスピアーでフィニッシュかと思いきや、仕留めたのはヤタガラスの鍵。積年の思い、ここに果たされるという感じで最高のラストだった思います。


・さすが御剣怜侍
勢いとハッタリで活路を見出すナルホドくんとは対照的に、論理の組み立てで少しづつ真相に近づいていくみっちゃん。冒頭にも書きましたが、ただのスピンオフでなくキャラがよく出ているゲームですね。BGMもエレガントだし。

・なんというファンサービス
結構ツッコんだつもりだが、見落としもあるかもしれん。とにかく過去のネタをちりばめ過ぎ。ファン以外がいきなりやるとは思えんけど、ファンでもどれだけついてくるのだろうと心配になるぐらい。

・とにかく濃い
全話が大きなストーリーに絡んでくるなど、脳キャパの少なくなってきたおっさんゲーマーには少々厳しかったです。それでも終わったあとの満足感はハンパなかったので良かったんだろうけど。

・変わらぬ味
味のあるキャラと面白カッコイイ台詞まわし(御剣にはよく似合う)がシリーズ特有ですな。そこのところも文句無かったですわ。

・願わくば法廷で
探偵パートにやりごたえが増し、法廷パートが大人しくなった。という印象。
あと、逆転シリーズオールスターといわんばかりだったけど、やっぱりナルホドくんがいないとなんか物足りないと思うこともあった。次回作期待してます。