FINAL FANTASY X

というわけでプレイ時間55時間オーバーにてFFX、クリアいたしました。以下感想。

  • 思ってたんとちゃう!

ムービーバリバリのゆとり向けゲーかと思ったら大間違い。中身は骨太で通常戦闘はともかく所々あるボス戦はきちんと対策練らないと倒せなかったりと意外と硬派なつくりでした。シリーズ直近プレイ履歴が6と9なら尚更だよな、と思った。俺がゆとりゲーマーなのか?

  • バランス悪い

ゲームバランスじゃないですよ。戦闘と演出のバランス。さっきの続きなんですが、どうみても魅せるゲームなのにそこかしこで求められるシビアな戦闘。負ければ飛ばせないムービーをもう一回見るハメになるのはどうかと思う。負けて覚えるのがFFって嫁に言われたけどそんなんだっけか?俺のFF感が間違っているのか?
ゆとり全開発言なのは分かるがもう少しヌルく、サクサク進めたかったなあ。みせるためにつくってるんだろ?ゲームはおまけなんだろ?ってイメージでプレイしてましたし。

  • ソツのない優等生

良くも悪くも、ですが。やり込みがいのあるシステムと美しいムービー、演出などは今でも通用するレベルなのは間違いない。これが8年前の作品であることに脱帽。当時やった人間が絶賛するのも大いにうなずけるな。
しかし、あまりにもオリジナルな魅力に欠けているのも確か。少なくとも印象に残るのはイベントの場面ばかりで、それもこれがこのゲームを象徴しているのであればそれはゲームとしてどうなのかと思う。戦闘で魅せるなどもっと面白い敵とかいるとよかったのに、と思う。

  • オレの物語だ

これも良くも悪くもですね。あまりにもティーダやユウナを中心進んでいくため、ゲームをプレイしているというより「物語を見させられている」というのが最後まで付きまとったな。仕方ないけどな。
後、脇キャラのフューチャーをもっとすべき。青いのはいうに及ばず、ワッカとルールーなんか序盤でストップ高だし、アーロンは後半の肝とはいえおとなしすぎた。及第点はリュックぐらいかな〜。
敵もしょっぱかった。唯一ともいえる名前つきのシーモアもバックボーンが多くを語られないため、マジストーカーでしかない。敵としての魅力を引き出すためにも、もうちょっと話を書いてやるべきだったんじゃないスかね。

  • ちょっとは褒めてやれよ

召喚獣がみんなカッコイイ。召喚士の物語なので当たり前といえば当たり前だが、力入れすぎだろ。立体物で造形見てみたくなった。
シナリオテーマが俺好み。絶対的なものに対してどう立ち向かうか、向き合うかというのは分かりやすく説得力のあるストーリーになりますね。オリジナルな魅力とは相反しますが、王道的展開が待っているのも心震えたり、目頭があつくなったりしましたなあ。

  • これはFFなのか

やってみた印象はFF風味のする良ゲー。絶対的な定義がない以上シリーズであることは否定はしませんけどー。
まあ、「今出せる最高のエンターテイメントを提供する」(違ったっけ?)という意味では間違いなくFFなんでしょうけどね。

  • X-2があるよ

何故出した、としか。

  • 結局どうなのよ

なんだかんだで感動したのは確かだし、面白かったですよ。
スクウェアの良ゲー。個人的にはそれ以上のモノではないが、シリーズ最高傑作という意見に否定はしないな。気持ちは分かるぜ、って感じ。